Ca拮抗薬

血管の拡張や収縮には、血管の細胞のカルシウムが関係しています。
Ca拮抗薬は、細胞へのカルシウムの流入を阻害することで血管を拡張し、
血圧を下げたり、狭心症の症状を改善します。
Ca拮抗薬で代表的なものは、アムロジピンベシル酸塩(アムロジノ、ノルバスク)です。
細胞膜の電位依存性カルシウムチャンネルに選択的に結合し、細胞内への
Ca2+の流入を減少させ、冠血管や末梢血管の平滑筋をゆるませます。
その結果、血圧を下げたり、狭心症の症状を改善することができるのです。
服用に関しての注意事項は、妊娠または妊娠の可能性のある女性は服用できません。
降圧作用に基づくめまいなどが現れることがあるため、高所作業や自動車の運転、
危険を伴う機械の操作などを行う際は要注意です。
グレープフルーツジュースによって作用が強く現れることがあるので、
服用時・服用中は控えるよう指導して下さい。
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副作用の中で重大なものは、肝機能障害・黄疸・血小板減少・白血球減少・房室ブロックです。
代表的な副作用の症状は、ほてり(熱感、顔面潮紅など)・
めまい・ふらつき・頭痛・頭重・動悸などがあります。
相互作用としては、降圧作用を有する薬剤が相互に作用を増強させてしまいます。
また、リトナビルはアムロジピンの濃度が上昇してしまいます。
薬の飲み合わせには十分注意しましょう。
このお薬を継続的に使用すると歯肉増殖が見られることがあります。
歯肉増殖を予防するためにも日頃からしっかりと歯磨きを行い、
口腔内を清潔に保つよう指導しましょう。
OD錠(口の中で溶ける錠剤)は水がなくても飲むことができます。
口腔内では吸収されないので、溶けた後はしっかりと飲み込んで下さい。
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